Mexico: Stencil

Mexican Stencil

Mexico: Stencil
2006年6月にメキシコのオアハカ州で教員組合のデモを当局が暴力的に制圧するという事件が起きた。地元のアーティスト達はASARO(Assembly of the Artists of the Revolution of Oaxaca)という団体を作り、事件に抗議するために政府の建物や通りをステンシルを中心としたグラフィティで刻んだ。近年、反権力とは関係ないものが多くをしめるがこの本では反権力やそうでないものも含め多くのステンシルアートを紹介してる。

内容ですが能書きはいいのだがクレジットがないのでバックグラウンドがわからない。場所、詳細も不明。説明がないと抗議活動なのか単なるいたずら書きなのか分からない。残念ながらこの本ではかっこいいからとりあえず写真に納めた的な印象がある。文章あってもそんなに読まないので別に写真がひたすら載ってるだけでもいいのだが...

ちょっと前に劇場公開されていた「inside/outside」では同じゲリラ活動のストリートアートでも反資本主義要素はあってもアンチ政府の要素は少ない。自己主張であったり、すでに市民権を得た街の景観、ファッション的な要素が強い。捕まっても公共物の破壊活動(Vandalism)ですむが、反政府・反権力の活動としてやっている人達は国によっては反逆罪(treason)で大変なことになる。同じことをやっていても重みが違うはず。

普段、政治的背景とか理由など考えずにグラフィティ、ストリートアートを見たりするが、原点は何なのかを考えさらせる。世界の知らないところでは別に格好もよくないが誰かに訴えかけるために活動を続けている人がいるかもしれない。

PingMagにストリートアートについて興味深い記事があったのでリンクしておきます。
http://pingmag.jp/J/2008/03/03/excusado-printsystem-street-art-in-colombia/

May 24,2008,02:33 am    Comments (0)
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