Selection Sunday 2009
書く順番が逆行しているが、引き続きNCAAのトーナメントについて。
全米大学バスケットボール選手権は64チーム(+1)で競うトーナメントで、日本の春の選抜高校野球のように選考委員会によって出場校、トーナメントのシード順位が選ばれる。カンファレンストーナメントを優勝した30(+1)チームはAutomatic Bidと呼ばれ名のごとく自動的に出場権を得る。残りの34チームは At-Large Bid呼ばれ委員会の選出に依存するわけだが、レギュラーシーズンのランキング(APやESPN/USA Today)上位のチームは問題ないがボーダーラインのチームは毎年どこが出場してどこが落ちるか議論となる。委員会による選考基準は「Body of Work」となっているが解釈が難しく、選考結果から解釈せざる得ない。
RPIと呼ばれるコンピュータによるランキングの方がAPやUSA Todayのランキングより重視されている気がするが、強豪カンファレンスの中堅と弱いカンファレンスで圧倒的に強いチームどちらを選ぶかが難しく議論は毎年起こる。
例を挙げると今年は19勝でPac-10の勝率5割のArizonaが選ばれ、APやUSA TodayのPollで順位が上のSaint Mary’s CollegeがNIT(NCAAのトーナメントに出れなかったチームによるトーナメント)行きとなった。
ArizonaはKansas、Gonzaga、UCLA、Washingtonといった強豪に勝ったがことが高評価され、St. Mary’sは26勝といい成績だが強豪には勝っていない。そして主力のPatrick Mills(NBAドラフト一巡目にレベルのプレイヤー)の怪我も影響していたりする。シーズン後半の成績の方が重視される傾向にあり、主力が怪我してるとシードが下がったりすることがある。
大分昔だがCincinnatiはKenyon Martin(現Denver Nuggets)が怪我でトーナメント絶望となり、それまでどう考えても第1シードの成績だったが順位を落とし早めに負けたのを思い出す。
また出場をかけたカンファレンスのトーナメントで間違って弱いチームが優勝して出場権を得ると、出れないチームが出てくるわけで、トーナメント表が決まるまでにドラマがあったりする。
前置きが長くなったが上記の画像はSelection Sundayと呼ばれるトーナメント表が決定した翌日の新聞。ライセンスプレートをモチーフに使ったり、Final Fourがおこなわれるデトロイト(Motown)にあわせジュークボックスを使ったりいろいろ考えている。
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